2012年8月29日水曜日

私信:草加さんへ。イルハの嫁入り道具


──《キャラデータ》──────










・名前
イルハ

・通り名
格闘魔女

・キャラ説明文
『マナアーツ』と呼ばれる、拳や蹴りに魔力を乗せて撃ちこむ格闘術で戦う肉弾系魔術師。クウザの姉。
最近手に入れた浮遊する靴でなんだかすごく足が速くなったらしい。

・主武装名
『裂砕破』

・副武装名
『マナアーツ』

・防具名
ウィッチブレスト

・道具名
レビテイトブーツ

・特殊能力構成
HP上昇
回避上昇
装備LV半減/好
進入コスト1/好 (浮遊)
発動低下 (タカビー)

・スキル構成
盾術
盾術
隠行/継
疾走/継
疾走/継
疾走/継
疾走/継
黒魔法/継
黒魔法/10
黒魔法/20

・ステータス割り振り(Lv.30時)
HP 30
MP 0
命中 7
回避 20
攻撃 0
防御 0
魔力 20
抵抗 0
幸運 0


──《台詞》──────

・遠征 戦闘開始時
私の前に立ちはだかるなんて。
踏まれたいのかしら?

・防衛 戦闘開始時
来たわね……。
悪いけど、抵抗させてもらうわよ。

・主武装行動
当たればいいけど……!

『裂砕破』ッ!!

・副武装行動
※なし

・HP40%以下になった時
調子に乗ってくれちゃって……!

・回復/援護してもらった時
気が利くじゃない。

・クリティカルした時
うふふ……
ここが気持ちいいのかしら!?

・アイテム使用時(自分)
※なし

・アイテム使用時(味方)
※なし

・アイテム使用時(敵)
※なし

・戦闘不能時
【キャラ】、ね……
アンタの顔と名前、覚えたわよ。

・自軍退却時
どうやらここは無理ね……。
撤退よ。

・敵軍退却時
そう。命は大事にね。

・戦闘勝利時
命までは取らないわ。
さっさと消えなさい。


──《自由記入欄》──────
















絵:ねこにわ小隊(<id:103x>)さん

<ライン中>
フルネーム:イルハ・ラヴァウム
性別:女
年齢:26歳
クラス:魔術師(ウィッチ)
性格:自己中、ブラコン、ツンデレ
好きなもの:弟、自分より強い男

<ライン細>
 ラヴァウム家の次女で、クウザの姉。
 兄や弟とは違い、魔法に対する素養があったため、魔術師として育てられる。
 ほとんど溺愛に近い程に弟をかわいがっているが、その気性の荒さが邪魔をするのか、優しく接するよりも厳しく当たってしまう事が多い。その上、自己中心的な性格も重なり、当の弟からは「我侭な姉」として見られている。

 魔術師としての素養と知識は十分にあるものの、魔力の放出を苦手としており、距離のある標的に攻撃魔法を当てる事ができない。
 その為に彼女が戦いの手段として選んだのが、『マナアーツ』と呼ばれる、拳や蹴りに魔力を乗せて撃ちこむ格闘術である。
 ラヴァウム家の血筋が生んだ健康で丈夫で強靭な肉体と、イルハのような激しい気性を持った魔術師でないと扱えない、極めて珍しい戦闘スタイルと言える。

 オーラムに好きな男がいるらしい。

<ライン細>


──《補足》──────

説明文や自由欄の文章はユーマと結婚する前に準拠しているので、時系列や状況によって変更してみて下さい!
(スキルや特殊能力を含め、全項目自由にいじってOKです)

クウザ達との時間軸の辻褄合わせについて。

クライスユニオンとティタノマキアの面々は、オーファムとシェルアを除いて世界がループしている事に気づいていません。
ユーマの人生に寄り添う事を決意したイルハの意思に応じるかのように世界がクウザ達とイルハの時間を分かちます。
イルハのみ、第五期からユーマと同様に記憶を持ったままループを繰り返す運命を辿る事になります。

一方、クウザとの対決で死んでしまったガラハの遺体と魂はオーファムによって奪われています。
オーファムは遺体と魂を亜空間で保存し、ガラハの運命が正しく帰着する方法を探し求めてシェルアと共に時空を巡る旅に出ます。
その最中、ループ前のブリアティルト(996年以前)の歴史に介入する事によって運命を大きく改竄する方法を発見します。

第五期ではオーファムの"過去改竄"によってラヴァウム家は家宝のヘカトンケイルを失い、戦士の家系ではなく平民の家系になっています。
クウザは存在しますが、ガラハとイルハは歴史から除外され、長女のエルザと二人姉弟として、共に農耕に励む普通の青年となっています。
(当然イルハを見ても面識がなく気づきません)

戦いと無縁の生活を送り、裕福ではないものの慎ましやかな幸せの中にあるクウザを見て、イルハも安心してユーマの元へ身を寄せます。

ちなみにオーファムとシェルアは未だに様々な時と世界を渡り歩いてガラハの「正しい復活」を画策しています。(←これはイルハには関係ない話w)

2012年8月26日日曜日

メリディエムの物語


 どうしても欲しかった魔術の触媒がオーラムにしか売ってない事を知ったアタシは、この際このままオーラムに引っ越しちゃおうかな、なんて事を考えながら馬車を走らせていた。

「お嬢様、もうすぐオーラム国境でございます」

 馬車の手綱を握る執事のヤマモトの言葉を聞き、座席のカーテンを引いて外を覗き見る。
 国境付近と言えどもまだ荒野が広がる土地で、特に見るべき物もない。再び座席に背を預けようとした時、何かが見えた。
 というより、アタシの”魔術的な直感”が何かを告げた。

「ヤマモト、止めて」

 馬を嘶かせながら停車する馬車。座席から降りて、何かが見えたところへ向かって歩こうとすると、ヤマモトが手を額に当てて遠くを見るようにしながら言う。

「おや、誰か倒れているようですねぇ」

 言いながら日傘を広げ、アタシに影を作りながらついてくる。相変わらず抜け目のない優秀な執事ね。
 倒れていた人のもとまでたどり着くと、それが完全に生命を失った亡骸である事はわかった。なんでこんなものに興味を惹かれたのかしら。
 自分の直感を信じたくて、何かないか、簡易的な探知の魔法を使って周囲を探ってみると、興味深い事がわかった。

「あら、こいつの魂はまだ消えていないわね。地縛霊ってやつかしら」

 言いながらその魂の質──即ち、霊質と呼ばれるもの──に触れたアタシは、自分の直感がやはり間違っておらず、しかもとびきり優秀である事を再確認した。

「……”王の資質”だわ!」

 アタシの言葉に、ヤマモトがわかったようなわからないような笑顔を見せる。多分このお爺さんは単純にアタシが喜んでいる事だけを察したのだろう。

「ヤマモト! 魔具一式持ってきて!」

「既に此処に」

 用意周到すぎるというか、さっきまでそのトランクケースは持っていなかったはずだったのに、なぜか既にヤマモトはアタシの魔具一式セットをここに用意していた。
 まぁ、この執事が優秀すぎる事については、もう今更何も驚く事はないけど。

「完全蘇生魔術、準備するわよ。あ、それと、刻印術もね!」

──

「あれ、俺なんで生きてるんすか」

 生き返った男の第一声はそれだった。随分と自身の置かれた状況に対して傍観的だ。普通は完全に死んだ後の蘇生って、結構混乱するものなのだけれど。

「アタシが生き返らせたのよ」

「はぁ。そりゃどうもっす」

「もっと感謝なさい」

 アタシの言葉を聞いてるのか聞いてないのか、男は立ち上がって自分の身体をあちこち確認し始めた。当然怪我も治したし、血も足りているはず。アタシの魔法技術に驚くがいいわ。

「なんで生き返らせたんすか?」

 再びへたり込んで、男はアタシを見上げて力なく聞いてきた。
 なんでって。そこかよ。まぁいいわ。説明してあげないと、行き倒れを見かけたら放っておけない親切な人みたいに思われちゃうものね。それはゴメンだわ。

「アンタには、”王の資質”があるの。いずれ世界を掌握する素質がね。そういう霊質を生まれもってきた人間なのよ」

 男はアホっぽい顔をしながら「はぁ?」とアホっぽい声を出した。まるでアホだわ。でも王の資質があるのは間違いない。魂の質、イノチのカタチ、人生という物語の粗筋……そういった物を"観る"研究をしてきたアタシが間違えるわけがない。

「まぁ~、よくわかんないっすけど……俺は別に世界を征服とか、そんな気は……」

「あ、ごめんアンタの気持ちとか考えてないから。これからアンタは否応なしに王になるため力を磨いていくのよ。他ならぬアタシのためにね」

「嫌です」

「そう。まぁ一度わからせてあげたほうがいいわね」

 男の率直すぎる言動に器の大きい事で定評のあるこのアタシも流石にちょっとイラッと来てしまったけれど、これは言わば"心地よい怒り"。怒りがあるほどお仕置きのし甲斐があるもの。

 古代言語の短縮詠唱の後、魔力を喉と舌に集中させて、言霊を練る。

「──我が名において命ずる──『立て』!」

 座り込んでいた男はそれを聞いた途端にシャキッと音がしそうな勢いで立ち上がり、直立不動になる。

「『自分の右頬を殴れ』!」

 男の顔に浮かんでいた驚きの表情は、自らの右拳によって直後に歪んだ。頬にめり込んだ拳がそのまま振りぬかれると、男は器用にも回転しながら地面に倒れ伏した。
 ああ、ちょっとスカッとしたわ。

「な、な、な、なんなんすか! これは!」

 起き上がりながら涙目で問いかける男の姿にアタシの嗜虐心が満たされたのは言うまでもない。

「蘇生する時にアンタの魂にアタシの印を刻んだわ。アンタはアタシの命令には逆らえないの」

「ひどくないっすかソレ!」

 普通すぎる男の抗議には耳を貸さず、自己紹介を始める。

「アタシはメリディエム。ご主人様って呼ぶ事を許すわ。アンタ名前は?」

「……サイファ……」

「そう。サイファ、アンタはこれから王になるためにこの国で力を磨くのよ。そしてゆくゆくはアタシが世界に君臨する裏女帝! というわけ。いいわね?」

 ゆっくり立ち上がりながら「何が、というわけ。だよ……」「いいわね。ってなんだよ……」などとぶつくさ言うサイファ。減点1ね。
 前髪をいじりつつ、大きなため息をつく。減点2。
 減点が10点貯まったらまたお仕置する事にしよう。わくわくする。

「はぁ~……なんかおかしなのに捕まっちまったぁ……。俺の物語は、終わったはずなのに」

「馬鹿ね。アンタの物語はこれから始まるのよ!」

 本当にいい拾い物ができた。これからは暇しないで済みそう。
 ヤマモトが微笑んでる。アタシが喜んでいる事を察したのだろう。

──

(プロローグ 完)

2012年8月25日土曜日

サイファの物語 (2)



「グルカ、何のつもりだ」

 震える子供を背に隠した俺に向かってボウが言う。その目には疑念が浮かんでいる。

「サーセン、俺この仕事辞めます」

「考え直せ。今まで順調にやってきただろうが」

 順調だったのだろうか。今にして思えば、俺はギリギリのところを歩いてきていた。
 全然問題ない事なかった。常に矛盾する心のありように目を背けながら生きてきただけだ。俺にはそれしかなかったから。

 ボウが、そのあだ名の由来であるボウガンをこちらに向けながら、諭すように語りかけてくる。その矢がいつ飛び出してきても背後の子供に当たる事はないよう、慎重に位置取りする。

「……子供は殺せない」

「ふざけんな。今まで散々殺してきた奴が何言ってやがる。子供はダメで女はいいのか。老人は? お前の中の基準は何だ」

「理屈じゃないんすよ」

 そう、ボウが言う事は正しい。今まで散々殺してきた俺が子供を助けて何になる?
 自問しなかったわけではない。ただ、その考えもまとまらないほど、俺はショックを受けていた。殺しにかかるこの手が止まる事なんて今までなかったのに、止まってしまった。
 相手が子供だったというだけで。
 その事実がショックだった。もう暗殺稼業は続けられない。

 自分はどうなってもいいが、俺はこの子供は殺せないし、死なせてはいけないと思った。恐らく、俺は暗殺者としては壊れてしまったんだろう。

「チッ、馬鹿が。もういい。ここで死ね」

 ボウガンから矢が飛び出す。避けるわけにはいかない。後ろの子供を守るために、最大限の集中をもってして、グルカナイフで矢を弾く。二射目は……。
 二射目は放たれなかった。というより、ボウの姿が目の前にない。二度三度と目を泳がした後に気づいた。ボウは俺の真上に、天井に張り付いている。
 だが気づくのが一瞬遅かった。

 真上から放たれた矢は子供の肩口から心臓目掛けて深々と突き刺さっていた。

 膝から崩れ落ちるように倒れる子供。それを呆然と見ていると、ボウが天井から降りてきて、俺に声をかけた。

「なんてな」

 ボウガンを肩に担いでニッと笑顔を作るボウ。続けて口を開く。

「落ち着けグルカ。お前を殺しはしない。ハイドストーク様の秘蔵っ子だしな」

 子供の死体から目が離せない。

「一時の気の迷いだ。なに、俺も最初に子供を殺った時は動揺したよ。じきに慣れる」

 さぁ、仕事は終わった。飲みに行こう。と肩に置かれたボウの手を払って、俺は逃げ出した。
 考えはまとまらない。混乱と恐慌の中で一つだけ確かだったのは、組織を抜けるしかないという思いだけだった。

──

 今まで何人の物語を終わらせてきたんだろう。
 数えた事がなかった。他人の物語になんて興味がなかった。いや、自分の物語にさえ。

 ごろりと寝返りを打って夜空を見つめながら考えた。
 なぜ、相手が子供だったというだけで急に殺せなくなったのだろうか。ボウの言う通り、大人を殺すのは全然平気だったのに。
 俺はあの子供を見た時、一体何を思った……?

 あの時の気持ちを思い出そうと、目を瞑る。

 そうだ。俺はあの時、こう思った。

 "この子の物語はこれで終わりか。"

 物語にもならない。本にして数ページで、この子の物語は終わりだ。

 終わらせるのは俺だ。そうして俺はまた俺の物語を紡いでいく。

 何の価値もない物語を。

 なるほど。
 それが嫌だったのか。
 実に簡単な話だった。

 子供を一人救って、どうするつもりだったのだろう。
 俺のこの手は、もう取り返しがつかない程に、こんなに血にまみれているのに。

 震える掌には血がべっとりとついていた。出血が多い。もう長くないと自分でわかる。
 どうせ死ぬなら抵抗しないで一人で死ねば良かったな、とボウに申し訳ない気持ちになった。
 横を見るとボウは無表情のまま俺を見ていた。首から下はない。
 追手がまさかボウだとは思わなかった。それに、もう一人いるなんて。

 再び空を仰ぎ見た時、師匠の仮面が視界に入った。

「サイファ……。お前には失望した」

 組織で唯一、俺を名前で呼んでくれる人。俺の名付け親。育ての親でもある。

 仮面越しのくぐもった声が、そろそろ機能を失う耳になんとか届いた。

「師匠、サーセンした。俺、やっぱ、暗殺、向いてなかったっす」

 口を開く度に血が溢れてくる。

「もういい。今楽にしてやる」

 カタールが月の光を浴びて青白く光る。その光がすぅっと弧を描いて、まるで三日月みたいで綺麗だ。

 俺の物語はここで終わった。

2012年8月24日金曜日

サイファの物語 (1)


 人生を物語に例える人がいる。
 生まれてから死ぬまでの、その人の歴史が即ち物語だと言うのだ。

 だとすると、ここで今しがた息絶えた人の物語は、俺の手によって完結した事になる。
 いや、完結ではない。恐らく途中だったのであろう物語を強制的に終わらせたわけだから、言うなればこれは打ち切りだ。第一部完。多分第二部はない。
 最も、転がる首がまだ胴体にくっついていた頃に、彼がどのような物語を紡いでいたか、そんな事にはまるで興味はなかった。全く接点のない相手だ。今朝指令書で顔写真を見たばかりの見知らぬ男。
 ただ、ふと思う。
 世の中に、自身の物語を満足いく形で完結させられる人はどれくらいいるのだろうか。

 きっと俺の物語も、まともな終わり方はしないだろう。

──

「順調か、グルカ」

 俺が着ているローブと同じように、夜に溶け込みやすい黒のマントに身を包んだ男が親しげに話しかけてくる。グルカと呼ばれるが、これは俺の名前じゃない。

「問題ないっす」

 順調か、の後に、問題ないっす、のやり取りは、仕事を終えた後の決まり文句だった。
 同じ組織に属しているその男は、自分の直属の上司とも言える存在で、仕事の依頼を仲介する役目を持っていた。名前は確か……なんだったか。忘れたが、得物にボウガンを使うので、皆”ボウ”と呼んでいる。
 俺もまた、サイファという名を与えられてはいたが、その名前に特に意味はなく、皆と同じように得物の名前で呼ばれていた。グルカナイフを使っているから、グルカ。

「死体はこちらで処理済みだ。今回も良い手際だった。さすがだな」

「あ、どうもっす。で……なんすか? また依頼っすか」

「ああ、すまんな。ご明察だ。どうも近々また大きな戦争が始まるらしいんでな」

 戦争が起こるから暗殺稼業が忙しいというのも、よくわからない話だが、政治っていうのはそういうものらしい。
 要するに、戦争が始まるから一枚岩になろう、と。そのために厄介者を消しちゃおうよ、という事なんだろうか。
 何にせよ、深く考える必要はない。与えられた指令をこなすだけだ。

「これが指令書だ。顔写真は網羅できていないが、対象の施設にいる者は全て消せとの事だ。今回は数が多い。俺も同行するから、そのつもりでな」

 ボウが来てくれるなら、多少は楽できるな。
 その時は、ただそんな風にしか考えていなかった。

──

 俺がグルカナイフを得物に選択したのは、投擲にも使えるとか、手入れをこまめにしなくてもいいとか、形状がかっこいいとか、色々な理由がある。が、中でも最も重要な点は、首を撥ねやすい作りになっている事だ。
 師匠はこの選択を褒めてくれた。曰く、「一撃で仕留める事こそが暗殺」との事で、手負いにして悲鳴を上げられたり、反撃されたりするリスクは極力少ないに越したことはないという理屈かららしい。
 もっともな話だが、俺がターゲットを一瞬で殺したいのは別の理由からだった。
 こんな事を言うと、暗殺者としては甘いと言われるから誰にも言った事はないが、仮にターゲットが命乞いをしてきたら、俺はそれを無視できるかどうか? 正直なところ、それが不安だった。

 多分、俺はこの仕事には向いてないんじゃないかなぁ。

 そんな事を考えながら、二人目の目標に背後から近づき、首を撥ねる。うまくいった。

 三人目は子供だった。俺の手が止まった。

──

(続く)

2012年8月18日土曜日

というわけで

英雄クロニクル第五期に向けて、設定を練ったり公開したり、絵を描いてもらったり、たまに気が向いた時に文章を投下してみたり、そんな場所がmixi以外に必要かと思ってブログを開設しましたヒトナリです。よろしくお願いします。

ではさっそくですが、来期以降の新キャラクターの設定などを記載していきます。

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◆部隊名:クライスユニオン(所属:マッカ)

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・リーダー:身も心も軽い元暗殺者

名前:サイファ(偽名、姓なし)

通り名:影歩き

年齢:18歳前後

性別:男性

種族:人間

武器:グルカナイフ

来歴:
オーラムにて生まれるが、生後間もない頃から両親はいない。
赤子の頃に商業ギルドの暗部に拾われ、物心つく頃から暗殺技術を叩きこまれてきた生粋のアサシン。ハイドストークに師事し、体術を学ぶ。
ある日いつものように受けた暗殺依頼のターゲットが幼い子どもだった事をきっかけに、突如職務を放棄。アサシンとしての道を踏み外す。
暗部から脱走したものの、追手によって殺され、死亡扱いとなる。
後にメリディエムの手によって復活、追手に復活を悟られないようマッカへ亡命する。
オーラムの街の雰囲気や人々が好きで、隙を見てはちょくちょくオーラムへと潜入する。
オーラム潜入時にはマスクとフードを被って正体を隠している。

口調:
「マジっすか!?」
「ちょ、勘弁して下さいよー!」
「あーなんかサーセン。ちょっと気絶してもらえますかね」

キャラ性能:
回避重視バランス型

見た目:
少し長め(ギャル男風?)の銀髪、黒目

服装:
ハイドストークのローブのフードを下げた状態(仮面なし)

テーマ色:
黒、灰、銀

その他補足:
フードを下げた通常バージョンと別に、仮面とフードを被った状態も。
仮面のデザインはハイドストークと同じ物にピエロのようなペイントが描かれたもの。

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・二人目:ドSな魔法少女

名前:メリディエム・パランソ

通り名:超絶嗜虐魔法少女

年齢:16歳

性別:女性

種族:人間

武器:宝珠など、様々な魔具

来歴:
マッカに居を構える魔法使い。両親を含む親族は全員既に他界し、一人で暮らしている。
完全に死んだはずのサイファを蘇生させた少女。
その際に刻まれた"魂の刻印"によってサイファは様々な制約を課せられ、基本的にメリディエムの命令に逆らう事ができない。
サイファに"王の資質"を感じ取り、手元に置く事でその目覚めを促す事が目的。ゆくゆくは帝王として覚醒したサイファを自らが牛耳る事で世界を裏から支配するつもり。

口調:
「ほんと、うるさい奴隷達ねぇ。黙って命令聞かないと手足もぐよ?」
「アンタ、後で、絶対、殺す」
「アタシに逆らうとどうなるか、その身体に嫌という程わからせてあげる」

キャラ性能:
必中範囲魔

見た目:
金髪、ウェーブのかかったセミロング

服装:
赤い生地に金の装飾が施されたミニ丈のローブに黒ニーソ

テーマ色:
赤、金

その他補足:
貧乳。

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・三人目:メリディエムに作られたガーゴイルの娘

名前:ラピス・ガルガンチュア(メリディエム命名)

通り名:ガーゴイル

年齢:2歳

性別:女性

種族:ガーゴイル

武器:特になし

来歴:
魔術師を護衛する為に作られたガーゴイル。
メリディエムの趣味で女性型として作られ、命を吹きこまれたモノ。
主人よりも常識人だが、どんな理不尽な命令でも聞かなければいけないため、泣く泣く従っている。
美しいボディラインに彫刻されているが、服を着ていないために、本人は裸で生活していると感じており、常に恥ずかしがっている。
戦場でも両手が胸と股間でふさがっているため、まともな攻撃はできない。

口調:
「ふ、服を着せてください~……!」
「いやーーーッ! 見ないで!」
「も~……なんで私がこんな目に~……」

キャラ性能:
防御特化置物

見た目:
全身石、シャギィのかかったロング、ところどころひび割れ

服装:
なし

テーマ色:
灰色

その他補足:
裸の女性に翼と角が生えている形状。巨乳。

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・四人目:ジジイ執事

名前:ヤマモト(本名不明)

通り名:紳士で執事

年齢:63歳

性別:男性

種族:人間?

武器:素手での格闘

来歴:
メリディエムに使える謎の老人執事。
どんな理不尽な命令でも涼しい顔でこなすプロフェッショナル。常に笑顔を絶やさない。
メリディエムが幼い頃から仕えているが、素性や本名などは主であるメリディエムですら知らない。

口調:
「フム。こんな老体で宜しければ、お相手仕ります」
「これは手厳しいですな」
「ホッホ……若い若い」

キャラ性能:
防衛向き先制タイプ

見た目:
白髪のオールバック(後ろで結んでる)、黒目、口ひげ

服装:
燕尾服

テーマ色:
黒、灰、白

その他補足:
特になし
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上記のチームと、百鬼夜行の2アカウントでやっていきたいと思っております。

よろしくお願いします。